私は第一子出産にあたり、育休を約1か月取得しました。実際育休を取るかどうか、そもそも取れるのか悩みまくりました。今日はそのあたりを書いていこうと思います。
この記事を読むと・・・
・あなたも育休が取りたくなるかも?
・育休を取るか悩んでいるパパ、育休を取ってほしいママ向け
はじめに
育休の悩みって、大きく分けると次の2つだと思います。
①仕事どれくらい休んでいいのか(周りは迷惑?職場の雰囲気とかある?)
②奥さんとの希望調整(どれくらいとってほしいと思っている?)
ここに自分の希望が入っていないのは個人差あるかもしれません。ただ自分はわりと自分のことに無頓着なタイプで、どちらかというと感情が遅れてやってくるタイプだったからかも。
職場環境について
①について、私の職場は男女比9:1くらいであまり育休を取りやすい環境とは言いづらい職場環境でした。みんな取っても1週間程度。ただここ2~3年で1か月くらいとる人がちらほらでてきた、という感じです。そんな中で自分がとってもいいのか、まずは安定期に入った時点で上司に相談しました。
上司「いろんな意味でいい経験になるから、ぜひとってほしい」
おお、すごい。時代は変わっている。いい上司に恵まれたな。最初はそんな感じでした。奥さんにもとりあえず1か月位取れそうと報告します。ただ、間の悪いことに妊娠7月くらいから雲行きは怪しくなります。出産予定日とプロジェクトの最も忙しい時期が被ってきたのです。自分がメインで準備を進めてきた仕事、できれば自分の成長のためには参加したい、でも育休を取れなかったら家庭はどうなるのか?別に仕事の経験はまた今度できるのでは?みたいな葛藤が始まります。そして仕事のスケジュールはどんどん変わる、そのたびに妻に相談→じゃあどうするの?育休取れるの取れないの?→悩む みたいなループが続きます。正直これが一番しんどかったです。判断疲れというか、人間は実際に行動するよりもその前の悩んだり決断する方が精神的な体力を削られる気がします。このあたりが②奥さんとの希望調整の難しさ、というところですね。特に奥さんの職場は育休取得率が高かったりすると、話し合いの前のベースが異なるのでそこのすり合わせから必要です。私の場合はそもそもベースがずれていることに気づくのに数日かかりました。そこからの話し合いがまた大変です笑。
育休取得のむずかしさ
私が思うに育休取得が難しいのは、個人の状況によってベストな選択が変わってくるところですね。具体的には以下のようなことです。
仕事・・・年齢、仕事の種類、スケジュール、上司や部下との関係、職場の雰囲気など
家庭・・・共働き、里帰り出産、実家との距離、奥さんの体調、家事分担、第何子か、財務状況など
いくら政府が後押ししてくれていても実際に自分の職場で1人も育休を取っていなかったり、または実家に頼れない事情の人がどこまで仕事を優先できるかなど、個人の事情が異なることは容易に想像できます。
私の場合は、妊娠8-9か月など出産が近づくと同時に仕事のスケジュールもある程度見えてきたときに、ようやく育休の具体的な日付を決めることができました。
メリット6つ
ここまで読んでくれた方は、結局そこまで頑張って育休をとってどうだったのか?が気になると思います。結論、めっちゃよかったです。もし周りの人に育休取得について聞かれたら、「あなたの家庭の事情は分からないけど、私は取って本当によかった」と言うと思います。その理由を次にまとめます。
育休のメリット
①奥さんと仲良くなれる。
②単純に赤ちゃんがかわいい。
③今後も育児にかかわるベースができる。
④赤ちゃんについて詳しくなる→職場や飲み会の話題に困らない。ふとした時に子育て目線になる=自分の世界が広がる(ブログ含めビジネスにもつながるはず)。
⑤勉強する時間を取れる(私はPython入門書を3冊ほどやりました。その他にもこれまで興味のあった分野の本を読んだりYoutubeでちょこちょこ勉強したり)。
⑥お金、人生に対する価値観が変わる。
①②④はわりと想像がつく範囲と思うので、それ以外について補足したいと思います。
③について:子供が生まれるまで、漠然と「お母さんは育児が上手、そのための生物的スキルも備わっているもの」と思っていました。でも実際育児の本当に初期から関わると、そんなことないと感じました。私が思うに、育児の上手・下手はただの経験の差です。親の性別の差はほとんど関係ないです。一個だけ挙げるとすれば、女性の方が赤ちゃんを見てかわいいと思う人の割合が高そうに思いますが、それで育児の上手下手とか得手不得手が決まるわけではないと思います。スポーツとか音楽、勉強、仕事と同じで、育児もやればやるだけ早く効率的にこなせるようになります。ミルクの作り方や温めるタイミング、寝かしつけの自分ルール、おむつの漏れにくい替え方など、やればやるだけうまくなります。こういうところは人に聞くよりもやはり自分でやってようやく実感できるところがありますね。今は育休も終わってしまったので妻の方が色々上手ですが、はじめにある程度の期間育休を取ったおかげで、自分が失敗しても「まあそのうち上手くできるようになるかな」くらいに思えますし、そのおかげで赤ちゃんと接するモチベーションもわきやすいと思います。
⑤について:これは単純で、育休中は大人2人で赤ちゃん1人のお世話をすることになります。僕のイメージは赤ちゃんの世話に必要な人員負荷が1.0人とすると、かけだしの親の能力が一人0.6~0.7人分×2くらいです。なので二人で面倒を見ると、1.2~1.4 – 1.0 =0.2~0.4くらい余ります。しかも育休中は基本仕事は休みなので、育児以外の趣味や興味(普段の仕事含む)に集中しやすい気がします。私の場合は普段から勉強したいと思いつつなかなか仕事している平日にはできなかったプログラミングの勉強をできたのは、育休ならではのメリットだったと思います。
⑥について:最後は人生観についてです。みなさんは今まであの時自分の人生観が変わったなあ、という経験をしたことがありますか?私は約30年生きてきましたが、思い返しても大きいのは2,3個しかないと思います。そのうちの1つが育休で感じることができた、つまり育休をとって自分の感覚が変わったといえるのは、育休の大きなメリットだと思います。
では何が変わったか?一言でいうと、仕事がわりとどうでもよくなりました。育休を取るまでは、大学卒業以降基本的には毎日働いてきて、無意識のうちに自分の中の仕事の優先度が高くなるのだと思います。仕事をすることが当たり前で、それを第一の前提に他のスケジュールを組むようなイメージです。そして自分がいないと目の前の仕事が回らないような感覚を漠然と持っている。これに対し、育休で長期間休むと、・自分がいなくても仕事が回る・自分の子供にとって父親は自分だけ ということが嫌でもわかります。そうなったときにようやく、自分の人生をフラットに見ることができるのだと思います。そして、サラリーマンである以上仕事はやるし責任もあるが、頭のどこかで感じていた変なプライドや執着心のようなものが薄れた気がします。今は育休が終わり、普通に働いていますが、今の自分の方が育休取得前よりもシンプルにものを考えられるし、死ぬときに後悔しないように生きられている気がします。
デメリット2つ
最後に育休取得のデメリットですが、睡眠不足による辛さと、給料が減ることくらいですかね。だた給料については育児休業給付金がもらえるのと社会保険料免除があるので、もとの手取りの約8割くらいはもらえたと思います。その他、書類手続きや業務スケジュール調整・連絡など細々したところはありますが、そんなものかな、と思います。
書いているうちに長くなりましたが、もし読まれた方の参考になれば幸いです。個人的には育休取ってよかったですが、育休取っても取らなくても、自分で納得して決めたらそれが一番と思います。
ではまた。
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